無為庵

読書メモ、アイデアの蔵。

学生時代を顧みれば 【弓道日誌3 11/1】

学生時代を顧みれば

弓道を再開して半月が経った今、思うのは、学生時代は思う存分指導を受けることができなかったのだろう、ということだ。

指導者に対して部員は沢山いるし、そのうち試合・大会に出る組とあまり出られない組が出てきて、どうしても指導を受けられる人が偏ってくる。そして、なんといっても時間がない。今、根本的に射形を直すとなると、的中率を持ち直すよりも先に卒部してしまった、ということが容易に考えられるから、指導者側も思い切った指導ができないのだろう。

これらは、学生弓道がどうしても的中偏重になってしまうことに原因の一つがあると言えよう。尤も、元来は中れば生き、失すれば死ぬ世界の中で育った武術だから、的中が重視されるのは道理ではある。しかし、それは、中身の充実した射、中るべきして中る射であるべきではないか。高校でも全国大会レベルまで行くと、外すことの方が相当少ないような射手ばかりだけれど、視る人が視れば必ずしもそれが正射ではないと看破することも案外ありそうだ。

 

今、自分が指導を受けて感じているのは、"学生時代に教わったことの、更にその先"に足を踏み入れているということである。

より合理的に、より弓と体が一体となるように――という、飽くなき探求は、3年間(大学なら4年間)という縛りや的中を気にする必要がない故に可能となっている。とはいえ、学生時代に弓を教わり、気に入ることがなければ、今再び弓を執ることはなかっただろう。当時の私を取り巻く環境に感謝したい。

 

今日の指導メモ

打起し
  • 【胴造】 左腰が退くことがある。
  • 【取懸】 親指は矢と平行、また馬手首が伸びないように少し曲げる。但し、樽抱も忘れずに。
  • 【手の内】 天文筋全体をぴったり弓につけること。小さくつくること。
  • 【押開き】矢束の三分の一。割と開き過ぎている人が多い。また、真っ直ぐ的に向かって(体と平行に)開く。
打起し~離れ
  • 【引き分け】 両肘で引く意識。また、左右均等に。馬手がやや強い。
  • 【三分の二】 肩が地面と平行になるよう、両肩を斜め後ろに引く(十文字)。能々吟味之事。
  • 【会】 左肩をもっと引く。

 

 気づいた点
  1. やはり、姿勢を整えて体軸を意識すること肝要也。天から吊られるようにして、腰板が腰につくと共に下腹に力が入って安定し、顎を自然に引く。こうすれば、体の中央を天に向かって貫く"体軸"を感じられる。これがあってこそ、力の偏りや姿勢の異常を感知でき、左右均等の引き分けが可能になるのだろう。また、吊られる頭持ちでなければ、割り込んでも頭が妨げになり、上手くいかない
  2. 打起す前の段階で、両肩が的と平行でなくなる。例えば、手の内をつくるとき、左肩が前に出る癖がある。打起しから両肩の下側主導にする意識と共に注意しよう。
  3. 押開きを殺してはならない。押開きから打ち起こせば、そのまま引き分けに繋がる。つまり、押開きは引き分けの一部である。それを考えれば的に向かって押開くのが合理的なのだから、ここであらぬ方向に開いては無駄になる。
  4. (追記) 両肩とも肩甲骨の下部で遣い、特に左肩は下だけでなく背後に向かって引く動きを意識する。
  5. (追記) やや頭持ちが前に(覗き込むような感じに)出ている。4を実践して割り込んだとき、邪魔になるので、頭が天に引っ張られる感じをより意識する。